大腿部の解剖
大腿義足に触れる前に大腿部の解剖について確認しましょう!
大腿部を前額面の前後から見てみるとこのようになります。
前額面前面にある“長内転筋”, “縫工筋”, “鼠径靭帯(鼡径靭帯)”はまとめて“スカルパ三角”といいます。
このスカルパ三角も大腿義足のソケットを制作する上で非常に重要な要素になります。
断端はどこで切断しているのかで、断端の可能な動き、またはやりにくい動きがある程度出てきてしまいます。
これは本来あるべき筋が物理的に失われてしまった場合や、残っていても他の筋とのバランスが悪くなってしまうことなどが原因で起こります。
例えばこのようなレベルでの切断になるとどうでしょうか?
大内転筋の停止部が切除されてしまいますよね?すると中臀筋をはじめとする外転筋群が優位にはたらき、断端は外転方向に向こうとします。
このことから大腿部は短断端だと外転位になる傾向にあることがわかります。
それを踏まえた上で大腿義足のソケットを見ていきましょう!
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