四辺形ソケット
四辺形ソケットは坐骨結節および大腿部の軟部組織で荷重を支えるソケットになります。
四辺形ソケットは水平面での形状が非常に重要なソケットです。
A:長内転筋 | H:大内転筋 |
B:縫工筋 | I:短内転筋 |
C:大腿直筋 | J:恥骨筋 |
D:大腿筋膜張筋 | K:内側広筋 |
E:大臀筋 | L:中間広筋 |
F:ハムストリングス | M:外側広筋 |
G:薄筋 |
それでは四辺形ソケットの各壁をそれぞれ分けて見てみましょう。
前壁
【接触する筋】
- 長内転筋
- 縫工筋
- 大腿直筋
- 大腿筋膜張筋
【ソケットトリミングライン】
- 坐骨レベルより低くならないようにする
- 股関節の屈曲を制限しない程度の高さ
【形状】
このスカルパ三角の部分を圧迫することでソケット前後の圧をあげて断端と義足との一体感をあげています。
この前壁形状は国家試験でも問われることがありますし、大腿義足ソケットの基本となる構造となりますので覚えておきましょう!
外壁
【接触する筋】
- 大腿筋膜張筋
- 外側広筋
- 大臀筋
【ソケットトリミングライン】
- 標準断端:大転子の中央を通る高さ
- 短断端:大転子を包み込む高さ
後壁
【接触する筋】
- 大臀筋
- ハムストリングス
【ソケットトリミングライン】
坐骨結節下で骨盤が水平となる高さ
内壁
【接触する筋】
- 長内転筋
- 薄筋
- 大内転筋
- ハムストリングス
【ソケットトリミングライン】
- 恥骨を圧迫しない高さ
- 内転筋群の起始を圧迫しない高さ
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