骨を詳しく見てみよう!

基本構造

  • 骨質
  • 骨膜
  • 関節軟骨
  • 骨髄

またこれらの他に、骨には神経, 血管, リンパ管が存在しています。

骨質

骨質は、長骨を割った際にみることができる2種類の骨の総称です。

骨の表面にある硬い骨を“皮質骨(あるいは緻密骨)”、その内部を“海綿骨”と呼びます。

骨質(皮質骨,海綿骨)

皮質骨

皮質骨はバウムクーヘンのように同心円状の層構造からなっています。

その中心をハバース管が縦に走行し、そのハバース管を連結するフォルクマン管が横に走行しています。

海綿骨

海綿骨は骨梁が入り組みスポンジのような構造になっています。

フォルクマン管,ハバース管 ※ 拡大可能

骨膜と関節軟骨

他の骨と連結する箇所を除き、骨の表面は骨膜に覆われています。

そして他の骨と連結し、関節を形成する箇所は関節軟骨に覆われています。

骨膜と関節軟骨 ※ 拡大可能

ここで、長骨の各部位の名称も紹介していきます!

中央部を“骨幹”、両端部を“骨端”、そして骨幹と骨端の間を“骨幹端”といいます。

骨幹,骨端,骨幹端 ※ 拡大可能

成長期になると、骨端と骨幹端の間にある骨端軟骨が骨の長軸方向(長さ)の成長を、骨膜が骨の横径(太さ)の成長を担います。

また一定の年齢になると、骨端軟骨は骨化して骨端線という薄い皮質骨として残ります。

骨端軟骨(骨端線) ※ 拡大可能

骨髄

骨髄は、骨幹の髄腔(ずいくう)というスペースを満たしている液体です。

髄腔 ※ 拡大可能

赤色骨髄には血液の赤血球や白血球などを作り出す造血作用があります。

幼少期にはすべての骨髄が赤色骨髄なのですが、成人になるにつれて約半量が黄色骨髄に置き換わっていきます。

黄色骨髄は通常だと造血作用をもたないのですが、大量出血などで急いで造血しなければならない場合には、再び赤色骨髄に変わるという面白い特徴があります。

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