皮質とその区分
終脳にはニューロンの核の有無によって以下のような分類も存在します。
灰白質にはニューロンの核が、白質には軸索が密集しています。
そのため、灰白質の“灰色”は“核の色”とイメージしてもらえれば良いと思います!
そもそも皮質とは脳や腎臓などの臓器の表面をなす外層部分のことです。
新皮質と旧皮質
新皮質(大脳皮質)
- 終脳の表面に存在し、“理性の脳”といわれる
- 知覚, 随意運動, 思考, 推理, 記憶などに関与する
旧皮質
- 終脳の中心辺りに存在し、“本能の脳”といわれる
- 感情, 生理的欲求, 本能などに関与する
Brodmannの皮質区分
ドイツの神経科医であるKorbinian Brodmann氏(1868 – 1918)が発表したもの。
脳の各所を染色し、どのエリアでどんな処理が行われているのかを52まで区別した“脳の機能地図”(52の内欠番あり)。
ペンフィールドのホムンクルス
拡大しても文字が読みづらくなってしまい申し訳ありません。
カナダの脳神経外科医Wilder Graves Penfield氏(1891 – 1976)が発表したもの。
脳のどの部分からどんな運動の命令が出ているのか、また末端からの感覚が脳のどこに伝わるのかといった“脳の神経支配の地図”。
皮質の断面
皮質には機能的によく似た神経細胞が層状に重なっている(全6層)。
中心前回(= 1次運動野, Brodmannの第4野)の第5層(内錐体細胞層)には錐体細胞の一種である“Betz細胞”が存在します。
この細胞から出たニューロンが下降していき、錐体路となります。
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