足関節背屈筋群の筋力低下
そもそも下垂足は前脛骨筋に代表される足関節背屈筋群の筋力低下や支配神経障害によって生じる症状で遊脚期にみられます。
この下垂足での歩行を“鶏歩”と呼ぶのです。
ここで注意してもらいたいのが、“下垂足ではフットスラップは起こらない”ということです。
一般的なヒトの歩行では初期接地時の床反力による衝撃を緩和するために足関節背屈筋群を遠心性収縮させながら緩やかに足底を床面に接地させます。
そしてこの動作を急激に行なってしまうのがフットスラップです。
それでは下垂足でこの瞬間をイメージしてみてください!
・・・イメージ難しくないですか?
なぜならフットスラップは踵から床面に接地しないと起こらないからです!
下垂足だと足先から床面に接地してしまいますもんね。
つまり下垂足とは足関節背屈筋群のMMTが3~4の状態で起こる現象なのです!!
重力には逆らえるけど、それ以上の力には負けてしまうイメージですね。
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