内倒れと外倒れ
続いてはダイナミックアライメントについて考えていきましょう。
前額面のダイナミックアライメントで問題となるのがこの内倒れと外倒れです。
義足のアライメントのみが原因である場合、これまで紹介してきたイメージを組み合わせることで紐解くことができます。
それではここで学んだイメージに荷重線を組み合わせてみましょう!
義足装着者の体重がそのまま反映されるので荷重線は断端から床面に向かって垂直に伸びていきます。
するとこのようなイメージになるわけです。
このイメージですと荷重線と床面の触れているポイントと足部と床面の触れれいるとの間にズレが生じています。
つまり断端の重さを支えてくれるものが何もないのでこのままでは義足が倒れてしまいます!
ここで問題になるのは義足がどちらに倒れるのかです。
左右で重さの違う荷物を持つと重い方に体が倒れそうになるのと同じで、義足も重いほうに、つまり荷重がかかっているほうに倒れようとします。
よってこれまでのイメージだと内倒れするというわけです。
義足が内倒れすると断端の外側近位部と内側遠位部に圧痛を生じます。
下のイメージと同様にご自身の指で再現してみるとよりわかりやすいです!
つまりこの逆で考えてみると、義足が外倒れしたら断端の内側近位部と外側遠位部に圧痛が生じるわけです。
このような理由により先程の問題の答えが3になるわけです。
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