義肢装具士ってどんな仕事?
義肢装具士(PO:Prosthetist and Orthotist)とは国家試験に合格し、厚生労働大臣により認められた者が取得できる国家資格になります。
これは義肢装具士法という法律に基づいた資格です。
義肢装具士法では以下のように定義されています。
義肢装具士とは、厚生大臣の免許を受けて、義肢装具士の名称を用いて、医師の指示のもとに、義肢および装具の装着部位の採型ならびに義肢および装具の製作および身体への適合を行うことを業とする者をいう。
またその業務についてもこのように定められています。
- 診療の補助として義肢及び装具の装着部位の採型並びに義肢及び装具の身体への適合を行うことを業とすることができる。
- 義肢装具士は、医師の具体的な指示を受けなければ、厚生労働省令で定める義肢及び装具の装着部位の採型並びに義肢及び装具の身体への適合を行つてはならない。
- 義肢装具士は、その業務を行うに当たっては、医師その他の医療関係者との緊密な連携を図り、適正な医療の確保に努めなければならない。
- 義肢装具士は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない、義肢装具士でなくなった後においても、同様とする。
- 義肢装具士でない者は、義肢装具士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。
義肢装具士は患者さんの身体に触れ採寸や採型などで身体の情報を入手し、それを基に作られた義肢・装具の適合を評価する仕事になります。
実は義肢・装具の製作そのものに対しては義肢装具士である必要はありません。
そのため義肢装具の会社によっては、義肢装具士が製造と適合を一貫でやっているところもあれば、分離体制でやっているところもあります。
以下に義肢装具士のおおよその仕事の流れを紹介します。
〜 義肢装具士の働き方の一例 〜
🏢 義肢装具会社
⇩ 🚙
🏥 病院
Aさんへ軟性の腰椎装具をお願いします。
承知しました!
義肢装具士のそうだいと申します。
先生から腰のコルセットのご依頼を受けました。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
〜 コルセットの説明と採寸 or 採型終了 〜
それでは来週の診察日にまたこちらへお越しください。
その時にコルセットをお渡ししますので、お代金も合わせてお願いします。
わかりました。
🏥 病院
⇩ 🚙
🏢 義肢装具会社 ⇨ コルセット製作!
🏢 義肢装具会社
⇩ 🚙
🏥 病院
お約束していたコルセットが完成しました。
コルセットの確認と装着の説明も兼ねて一度装着してみましょう。
〜 装着確認後 〜
問題なさそうですね。
それではお代金をお願いします。
わかりました。どうぞ。
ありがとうございます。確かに頂戴しました。
最後にご加入の保険への申請方法についてご説明します。
〜 説明終了 〜
私からは以上となります。
お気をつけてお帰りください。
ありがとうございました!
義肢装具会社の方針や、患者さんの状況などにより細かな部分は異なりますので、これはあくまで一例としてご参考ください。
また今回は割愛しましたが、各種保険制度やその申請案内の例は以下の記事で紹介していますので、気になった方はご覧ください!
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