実は厳密に言いますと“単関節筋でもあり多関節筋でもある”が正解になります。
なぜそんなインチキ臭い曖昧な答えになるのか?それはハムストリングスが複数の筋で構成されているからです。
ハムストリングスは大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の3つの筋で構成されています。
そして、それぞれの筋の起始・停止は以下のようになります。
大腿二頭筋 → (長頭)起始:坐骨結節,停止:腓骨頭
(短頭)起始:大腿骨粗線,停止:腓骨頭
半腱様筋 → 起始:坐骨結節,停止:脛骨粗面内側部
半膜様筋 → 起始:坐骨結節,停止:脛骨内側顆後部
一見するとすべて多関節筋のように見えますが、大腿二頭筋の短頭だけ大腿骨から始まっており股関節をまたいでいないのです!
つまりハムストリングスにおいて大腿二頭筋の短頭だけが単関節筋で、残りはすべて多関節筋となります。
しかしながら大腿二頭筋の短頭は長頭とセットで収縮するためそこだけが強く作用することはありません。
そのため“ハムストリングス全体として見ると多関節筋だが細かくみると単関節筋も含んでる”ぐらいの認識で問題はないかと思います。
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