義足の矢状面アライメント!

ダイナミックアライメント

その前に・・・

大腿義足を利用されている方は、主に大臀筋などの股関節伸展筋群を使って義足に体重をかけることで、膝継手が屈曲しないように踏ん張っています。

大腿義足の屈曲角が不足している(伸展位になっている)と、大臀筋がすでに伸展しきっているため、「踏ん張ってるのに踏ん張れない」という現象が起こります。

大腿義足の屈曲角の不足における現象 ※ 拡大可能

これを踏まえた上でダイナミックアライメントを考えてみてください!

膝折れ感(前方への不安定)

下腿義足

原因:

足部に対しソケットが前方に位置しすぎている。

ソケットの屈曲角()が過大である。

足部の踵が硬すぎる。

大腿義足

原因:

膝継手軸に対しソケットが後方に位置しすぎている。

ソケットの屈曲角()が不足している。

足部の踵が硬すぎる。

膝の過安定(後方への不安定)

下腿義足

原因:

足部に対しソケットが後方に位置しすぎている。

ソケットの屈曲角()が不足している。

足部の踵が柔らかすぎる。

大腿義足

原因:

膝継手軸に対しソケットが前方に位置しすぎている。

ソケットの屈曲角()が過大である。

足部の踵が柔らかすぎる。

足部の踵が硬いと、初期接地時の足部から床面への衝撃が大きくなります。
そうすると床面から返ってくる床反力も大きくなり、膝折れを誘発します。
逆に柔らかいと床反力も弱くなります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました