構成要素
骨盤帯
体幹装具の後面下縁に位置し、装具の基本構造となる。
骨盤帯の両端は矢状面からみて前後の中心にあり、上下位置は腸骨稜と大転子の間に位置する。
骨盤帯の下縁は尾骨先端より約 3 cm 上を通るようにする。
胸椎バンド
肩甲骨下角から約 3 cm 下方を通り、矢状面からみて前後の中心に位置する。
支柱
骨盤帯と胸椎バンドを縦につなぐ支柱。
側方支柱と後方支柱がある。
側方支柱
側方支柱は矢状面より体幹の中央を通り骨盤帯と胸椎バンドの両端をつなぐ。
後方支柱
後方支柱は棘突起を挟んでその両側に平行に2本立てられる。
腰仙椎装具の支柱の高さは胸椎バンドの上縁までであり、胸腰仙椎装具の支柱の高さは肩甲棘レベルまでとしている。
肩甲間バンド
おもに胸腰仙椎装具に用いられる構成要素で、肩甲骨の下1/3に位置し、肩甲間バンドの下縁が肩甲骨下角から約 3 cm 上方を通る。
両端は腋窩のレベルから約 5 cm 内側とし、胸椎バンドと平行に、そして後方支柱(胸腰仙椎装具)に垂直に取り付けられる。
腹部前当て
腹部前当てには、パッド式とレース開きがあり、どちらも腹圧を高めることにより、腰椎部分にかかる負担を軽減させる。
上縁中央で剣状突起の約 3 cm 下、下縁中央は恥骨結合の約 2 cm 上を通るようにする。
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