尺骨神経の走路と名称
尺骨神経は腕神経叢のC(7), 8, Th1より出て、上肢の末端へと伸びていきます。
肘部管
皆さん学生時代や職場の休憩時間などで肘をついている時、肘に“ジ〜ン”とダメージを負ってしまった経験が一度はあるのではないでしょうか?
肘関節には“肘部管”という尺骨神経の通り道が存在します。
多くの神経は筋の下を走行しているため、日常生活では長時間絞扼されない限り神経に影響はないのですが、肘部管は尺骨神経が無防備になっているため刺激がダイレクトに伝わってしまいます!
このような走路なので上肢が外反変形を起こすと、尺骨神経が引き伸ばされて“肘部管症候群”を生じる場合があります。これも合わせて覚えておくと良いと思います!
ギヨン管(Guyon管)
また、手部にも“ギヨン管(Guyon管)”という尺骨神経の通り道があります。
ギヨン管の障害、いわゆる“ギヨン管症候群”は肘部管症候群とは違い手部背側にしびれが生じないのが最大の特徴です!
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