留意!車椅子の基礎!!

採寸箇所

車椅子を利用者の身体に合わせて製作、あるいは選定する場合、採寸すべき箇所が決まっています。

車椅子利用者の採寸箇所 ※ 拡大可能

記号 名称 詳細
1 臀幅 臀部における左右の最も外側に突出した部位間の水平距離で、両大転子間の距離となることが多い。シート幅はこれで決まる。
2 座高 リクライニング式やティルト式で頭部を支持する際に必要となる。
3 肩甲骨下角高 シート面により肩甲骨下角までの水平距離で、バックサポートの高さに影響する。バックサポートの高さは体幹の安定性、車椅子操作の際の上肢の動きに影響する。
4 腋下高 シート面から腋の下までの水平距離。
5 肘頭高 上肢を下垂し肘を直角に曲げ、手の平を内側にして前腕を水平前方に伸ばした時の、シート面から肘下縁までの垂直距離で、アームサポートの高さを決める。
6 座底長 臀部最後端から膝窩部までの垂直距離で、シート奥行きを決める。
7 下腿長 踵点(踵後縁点)から膝窩部までの直線距離で、シート面の高さやフットサポートの高さを決める。

 

これらを採寸した後、利用者の身体的特徴や使用状況を鑑みながら、以下の式に当てはめ各部の寸法を決定します、

普通型車椅子の各部寸法基準 ※ 拡大可能

1 シート幅 = 臀幅 + 20 mm
2 前座高 = 下腿長 + 50 〜 80 mm
3 後座高 = 前座高 ー 20 〜 40 mm
4 フットサポート高 = 50 mm
5 アームサポート高 = 座位肘頭高 + 10 〜 20 mm
6 バックサポート高 = 腋下高 ー 50 〜 100 mm
7 シート奥行き = 座底長 ー 25 〜 50 mm
8 バックサポート角度 = 90 〜 95°
9 グリップ高 = 介助者の股関節から臍部の間

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