リクライニング機構とティルト機構
どちらも車椅子のバックサポートを後ろに傾ける機構なのですが、その傾け方が異なります。
リクライニング機構
マッサージチェアや自動車の座席などにも備わっている私たちの日常に溶け込んだ機構ですね。
そのためイメージもしやすいと思いますが、バックサポートのみが後方に傾いて臥位の状態に近づける機構です。
デメリットとしては身体が下方へずり落ちやすくなってしまうことがあげられます。
ティルト機構
こちらはバックサポートだけではなく、シート面も一緒に後方に傾く機構になります。
バックサポートとシートの角度が変わらないためリクライニング機構のように下方へずり落ちることはありませんが、股関節の角度は一定のままなので常に腹部に圧力がかかった状態になってしまうデメリットがあります。
ティルト・リクライニング機構
その名の通りティルト機構とリクライニング機構の両方の特徴を併せ持った車椅子も存在します。互いのデメリットが解消はされるのですが、角度調整がそれぞれ単体の機構に比べると複雑化してしまうのが難点でしょうか。
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