股義足の採型基礎
下腿や大腿断端は円錐状になっているため、石膏包帯を転がすように巻いてコンプレッションをかけられるのですが、股義足の場合だとまったく同じというわけにはいきません。
特に前後方向と垂直方向のコンプレッションが不十分になってしまいます。
そこで利用するのが“採型台”です。
簡単に説明しますと、骨盤帯および断端を採型したあと、高さを合わせた採型台の上に切断側を乗せてもらい、前後を三角形のブロックで挟み込みます。
こうすることで前後方向と垂直方向のコンプレッションをかけることが可能になるわけです!
採型に使用するこの三角形のブロックは、角度が2種類あり、利用者の体型によって使い分けます。
・やせ型:60°
・肥満型:45°
お腹が出ていない分、角度のついたブロックで隙間を埋めるというイメージです。
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