まとめ
お疲れ様でした!
保険申請の流れは義肢装具士の新人さんにとって、覚えるのが大変な分野の一つかと思います。
私も学生のうちにもっと詳しく学んでおいたほうが良かったと思っていました。。。
個人的には実習で取り入れても良いのではないかと思うくらいです。
申請の手順に関してはお住いの地域や利用する制度、義肢装具会社の方針などにより多少違いはあるかと思いますので、ご了承ください。
また、注意していただきたいのが、“義肢・装具の申請は処方された日から2年以内にしていただかないと申請ができなくなってしまう”ということです。
申請される方は提出する書類の書き方や、手続き上で不明な点があった場合、担当してもらった義肢装具士に聞くよりも、実際に処理や審査をされる提出先の方にお問い合わせしていただくのが一番良いかと思います。
何事も専門家に確認するのが一番ですからね!
最後に、「私ならこんなふうに保険申請の流れを案内します」というものを、後期高齢者保険を例に上げて紹介します。
〜 腰仙椎装具(ダーメンコルセット)のお渡しと代金を受けったあと 〜
それでは最後に保険の申請方法についてご説明します。
まずご加入されている保険なんですけれども、「後期高齢者保険」でお間違い無いでしょうか
はい、そうです。
ありがとうございます。
さて保険の申請ですが、お住まいの近くの役所で行なってもらう形になります。
その申請に必要な書類がいくつかありまして、まずは医師の意見書(装着証明書)です。
こちらは今回なぜコルセットが必要になったのかというお医者さんからの
〜 すでに医師による意見書への記入が済んでいる場合 〜
こちらはすでに完成した状態になりますので、Aさんに何かしてもらうことは
このままお持ち帰りください。
わかりました。
〜 まだ医師による意見書への記入が済んでいない場合 〜
こちらは現在、先生に記入を依頼しているところでして、完成次第ご自宅まで郵送させていただきます。
届くまでどれくらいかかるんですか?
だいたい2週間前後にはお届けできるかと思います。
(↑ここはその病院に義肢装具士が週何回赴いているのかによっても変わります。)
大変申し訳ないのですが、この意見書が届くまで役所への申請はお待ちください。
わかりました。
〜 意見書の説明終了後 〜
続いて、先程装具のお代金を頂戴しましたので、その領収証になります。
(別紙で明細書がある場合には、それも合わせてお渡しします。)
意見書と領収証のお名前の表記はどちらもお間違い無いでしょうか?
はい、問題ないです。
ありがとうございます。
こちら2点以外のものはお手数ですがご自身でご用意していただくものになります。
- 印鑑(シャチハタ不可)
- 該当する健康保険証
- 通帳または口座番号の控え
- マイナンバーが確認できるもの
- 各種医療証・高齢者受給者証(※ お持ちの場合のみ)
これらを持って役所に行っていただき、窓口で申請書を受け取ってください。
この申請書の記入に先程の印鑑などが必要になってきます。
そしてその申請書と、先程の意見書、領収書を合わせて役所の窓口へ提出
その審査の結果、本日ご負担いただいた分のお金の内の9割(後期高齢者保険の場合)が後日返ってくると
申請の流れは以上になりますが、何かご不明な点はありますでしょ
お金が振り込まれるまでにどれくらいかかるんですか?
役所の状況にもよりますが、おおよそ1ヶ月程かと思われます。
そういった点も含め、もし役所での申請の時に何か困ったことが
わかりました。
他には何かございますか?
いえ、大丈夫です。
それでは最後にこの申請なのですが、コルセットが処方されてから2年以内にしていただかないとできな
わかりました。
私からは以上になります。
お気をつけてお帰りください。
ありがとうございました!
義肢装具会社の方針などにより細かな部分は違うかもしれませんが、大まかな流れはこれで問題ないはずです!
ざっくり要点をまとめると、こんな感じです。
・加入している保険の確認
・役所で行なうという説明
・申請書類の説明
・書類の氏名確認
・持参するものの説明
・役所での流れの説明
・役所での審査があるという説明
・処方日から2年以内という注意
学生さんも今のうちに学校の教員の方やご家族相手に説明の練習をしておくと、現場に出たときの緊張が少しは軽減されるのでは無いかと思います!!
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