正中神経の走路と名称
正中神経は腕神経叢のC(5), 6, 7, 8, Th1より出ています。
その後、上腕骨内上顆より2~8cm遠位で正中神経から分岐したものを“前骨間神経”と呼びます。
前骨間神経が障害されると母指のIP関節と示指のDIP関節の屈曲が障害され、いわゆる「OK」のサインができなくなります。この状態を「ティアドロップサイン(teardropサイン)」と呼び、鑑別診断に利用されます。また感覚障害を呈さないのも大きな特徴です!
そして手関節にて“手根管”という場所を通ります。
ここが絞扼されると“手根管症候群”を呈します。
手根管は手関節の直近にあるため手関節を背屈、掌屈すると悪化してしまいます。
そのため家事などで手関節を酷使する主婦の方に多い症状です。
また夜間痛を生じるのもポイントです!
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