正中神経障害

正解は「3」です!

 

  1. 指用ナックルベンダー
  2. 虫様筋カフ
  3. 長対立装具   ← 正解!!
  4. カックアップ装具
  5. トーマス型懸垂装具

 

実はこの問題、実際に過去出題された国家試験問題なのです!

問題としては良い問題かと思うのですが、いかんせん過去問の解説が言葉足らずに感じたので紹介ついでに出題してみました!

 

まず前提として母指の対立位が取れないと機能的肢位がとれないため、正中神経障害、特に対立が障害されている場合には装具にも対立位の機能が求められます。

そこで「1」はIP関節の屈曲補助を目的とした装具です。代表的な適応疾患としては関節リウマチにみられる“スワンネック変形”があります。

続いて「2」についてです。確かに虫様筋の橈側2筋は正中神経支配ではあるのですが、虫様筋カフだけでは母指の対立への対応ができません。

「4」は手根管症候群であったならば手関節の安静を確保できるため適応があります。今回の症例では“右肘窩部圧迫による正中神経麻痺”となっているため、手根管より近位での障害になります。

「5」は手指の伸展補助と手関節の背屈保持機能を持った装具なのでどちらかといえば橈骨神経障害で用いられる装具になります。

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