立脚相制御
立脚相で力を発揮する制御機能です。
機能は様々ですが、共通の目的は“不要な膝折れを防止すること”です。
固定膝
特徴
歩行中は常に伸展位で固定される。
ワイヤーやボタンを押すことで膝のロックが解除され、座位をとることができるようになる。
伸展位固定であるため安定性は膝継手の中でも最も高いが、遊脚期においても膝が曲がらないため、エネルギー効率の悪い歩行となってしまう。
活動度レベル:低
代表的な膝継手
- 3R41 (OttoBock)
- SL0702 (LAPOC) など
荷重ブレーキ
特徴
荷重がかかった際に膝がロックされる機構。
屈曲角度が大きすぎる場合や、荷重をかける方向によってはロックされないことがある。
活動度レベル:中〜高
代表的な膝継手
- 3R15 (OttoBock)
- P-BASS (LAPOC) など
バウンシング
特徴
一般的なヒトの歩行に見られるダブルニーアクションに近い角度変化をする機構。
立脚初期から立脚中期にかけて軽度屈曲した状態でロックされるため、身体の上下移動が少なく、エネルギー消費の少ない歩行が可能となる。
活動度レベル:低〜中
代表的な膝継手
- 3R60-EBS (OttoBock)
- TOTAL KNEE (Össur) など
ダブルニーアクションに近いといっても完全に同じ動きをするわけではありません!
特に立脚初期直後に見られる屈曲角度は、生理的な膝関節よりも劣るのが特徴です!!
イールディング
特徴
荷重を加えると大きな抵抗をかけながら徐々に屈曲していく機構。
階段や坂道の下りでの歩行に適する。
活動度レベル:高
代表的な膝継手
- 3R80 (OttoBock)
- MAUCH KNEE (Össur) など
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