概念

関節リウマチは免疫異常により慢性、多発的に関節炎が進行する疾患とされていますが、直接的な原因は現在も不明なようです。

病理学的な経過としては
【滑膜組織の炎症 → パンヌスの形成 → 関節軟骨の破壊 → 関節の破壊】
という流れで症状が進行していきます。

症状

若い女性に多くみられる疾患です。

朝起きたときに手指の関節を動かし始めるとこわばって、なんとなく動かしにくくなるのですが、使っているうちにだんだん楽に動かせるようになっていきます。

この症状を“朝のこわばり”と呼びます。

四肢の小関節が左右対称性に罹患し、疼痛、腫脹、熱感を示していきます。

顎関節	開口障害
頸　椎	環軸椎亜脱臼, 頭蓋底嵌入, 四肢麻痺, その他
肩・肘	関節拘縮・強直, 動揺関節
手関節	関節強直・尺側亜脱臼, 伸筋腱断裂
手　指	スワンネック変形, ボタンホール変形, Z変形, 尺側偏位, ムチランス変形（オペラグラス変形）, その他
股・膝	関節拘縮, 臼蓋底突出
足関節	関節拘縮・強直, 外反変形
足　趾	外反母趾, 槌趾（ハンマートゥ）, 中足足趾関節亜脱臼