特発性側彎症
特発性側彎症とは、明確な原因が不明な側彎症のことで、発症する時期によってこのように分類されています。
- 乳幼児期側彎症(0〜3歳頃に発症)
- 学童時期側彎症(4〜9歳頃に発症)
- 思春期側彎症(10歳以降に発症)
また、このように発症年齢によって分類している場合もあります。
- 早期発症側彎症(EOS:early onset scoliosis)
10歳未満の側彎症 - 晩期発症側彎症(LOS:late onset scoliosis)
10歳以上の側彎症
乳幼児期側彎症
- 0〜3歳頃に発症
- 男児に多い
- 左凸胸椎側彎が多い
学童時期側彎症
- 4〜9歳頃に発症
- 女児に多い
- 左凸胸椎側彎が多い
思春期側彎症
- 10歳から骨成長終了期までに発症
- 女児に多い
- 特発性側彎症の約80%以上を占める
- 右凸胸椎側彎が多い
特発性側彎症の評価分類
側彎症には代表的なものに“Lenke 分類”と“King 分類”という評価分類が存在します。
それぞれを簡単に紹介するとこのような感じになります。
Lenke 分類
特徴
- カーブタイプを6タイプ、腰椎と矢状面の態様をそれぞれ3タイプに分類したもの
- 前額面、矢状面の評価が可能
- 2重、3重カーブの評価が可能
King 分類
特徴
- 胸椎カーブを主体とし、5つのタイプに分類したもの
- 矢状面の評価が不可能
- 2重、3重カーブの評価が不可能
Th2-11・・・胸椎カーブ
Th12-L1・・胸腰椎カーブ
L2-4・・・・腰椎カーブ
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