膝に足底板?変形性膝関節症(OA)について

OAへの治療アプローチ

大まかにOAは症状の進行具合によって以下のような治療アプローチをしていきます。

  1. 減量や大腿四頭筋の筋力強化
  2. 装具や杖、薬物投与などを併用した保存療法
  3. 脛骨高位骨切り術(high tibial osteotomy)や人工関節置換術などの手術

 

OAの治療は極端な表現をするとこのようにずれた骨を正しい配置に戻すイメージになります。

ミクリッツ線 ※ 拡大可能

このイラストの大腿骨頭と側部の中心部を結んだ線を“ミクリッツ線”と呼びます。

立位姿勢を評価する上で重要な指標となります!

 

手術は直接的に骨配列を修正しますが、装具は外部から徐々に力を加えていくので即効性はありません。

装具療法は“症状の悪化を抑えながら日常生活の中で治療していくもの”と考えていただけたら良いのではないかと思います。

 

私たち義肢装具士が関わるのは、もちろん装具療法の段階です。

OAに対する装具療法でよく医師から処方があるのは膝装具か足底装具(インソール)です。

膝関節の疾患なので膝装具が処方されるのはわかりやすいと思います。

それでは足底装具がなぜ膝関節に作用するのでしょうか?

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