その他
立脚相と遊脚相のどちらにも機能するものが多いため、あえて他とは分けて紹介することにしました。
多軸膝
特徴
単軸膝と違い回転軸を複数持ち、それらの軸によるリンク機構を成す。
これにより膝継手の実質的な回転軸をずらすことができ、その軸を“瞬間回転中心”と呼ぶ。
瞬間回転中心は膝関節が屈伸する(リンク機構が移動する)ことにより、その位置を随時変化させる。
立脚相では瞬間回転中心が荷重線より後方に、遊脚相に入る瞬間に前方に来るような機構になっているため、立脚相での不要な膝折れを防ぎやすくなる。
また折りたたまれるように膝継手が屈曲していくため、単軸膝と比べ足部と床面とのクリアランスを保ちやすくなる。
代表的な膝継手
- M0750 (LAPOC)
- 3R60 (OttoBock) など
床面とのクリアランスが保ちやすくなるため、長断端の大腿義足ユーザーに適応があります!
また折りたたまれるように膝継手が屈曲するため、単軸膝に比べて座位をとったときの外観が良いのも特徴です。
コンピュータ制御
特徴
空圧や油圧のシリンダ弁を膝継手に内蔵したマイクロコンピュータで制御することで、幅広い歩行速度に対応することができる。
活動度レベル:低〜高
代表的な膝継手
- C-Leg (OttoBock)
- Intelligent Knee (Nabtesco)
- Hybrid Knee (Nabtesco) など
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