下肢装具継手の機能と分類!!

“制限”と“制動”

下肢装具の継手、特に足継手の機能を理解する上で制限と制動は欠かせない要素になります。

制限

そもそもの制限とは“物事にある限界を設けること”という意味の言葉になります。

装具の継手における制限は“設定した範囲内での運動を許す”という意味合いになります。

イメージとしてはこのような感じになります。

囲われ羊

また制限力をMAXにすると、動かせる範囲が0になるため、作用している関節は固定されます。

虐待羊

逆に制限力を0にすると、いくらでも動かせる状態になり、作用している関節はフリー(遊動)となります。

フリーダム羊

制動

そもそもの制動とは“運動や振動に逆らう抵抗力を作用させて、それらを減衰させること”という意味となり、要するにブレーキの作用になります。

装具の継手における制動、つまりブレーキの作用とは“遠心性収縮の代用、あるいは再現”という意味合いになります。

足継手の制動力は前脛骨筋の遠心性収縮の代わりとしてはたらくものがほとんどです!

制動力がはたらくと、その直後に反力が発生します。

イメージとしては“縮めたバネが元に戻ろうとする”のと同じです。

つまり、“制動力の直後には、逆方向の力を補助する力が発生する”のです。

これを歩行中の足継手に置き換えると、“底屈制動 ≒ 背屈補助”とも言い換えることができます。

この表現や考え方は、装具の設計・製作や、試験問題を解くのにも重要になってきますので、しっかり押さえておきましょう!

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